和食を作る時に、照りや甘味、コクを加えてくれるみりん。
どのお家にもある調味料だと思いますが、暑い夏や寒い冬は、どこにどう保存しておくのが正しいのかな?と悩みますよね。
今回は、意外と知らないみりんの保存方法をご説明します。
醤油や小麦粉など他の調味料の保存方法はこちら↓
【調味料の保管場所と正しい保存方法はコレ!劣化を防いで安全に】
みりんの正しい保存場所
みりんと一言でいっても実は種類があるというのは知っていますか?
みりんとして売られているものは、実は3種類あります。
その種類によって、保存方法が変わってくるので、お家にあるみりん、いつも使っているみりんがどれに当たるか確認しながら、読んで下さいね。
本みりん・本直しみりん
本みりんと本直しみりんには、アルコールが含まれています。
我が家では本みりんを使っているのですが、3種類のみりんの中で一番お値段が高いです。
毎回、高いなぁ・・・と思いつつも、本みりんが一番おいしいと思うので、本みりんを買っています。
なぜお値段が高くなっているのかというと、アルコール度数が関係しています。
本みりんはアルコール度数が高く、そのまま飲む事も出来るので「酒」に分類され、酒税がかかってしまい、他のものよりも高くなっているのだとか。
本直しみりんも、同じくアルコール度数は高いのですが、原材料を見てみると「塩」が含まれているため、飲むことは出来ず、お酒に分類されていません。
そのため、本みりんよりは少しお安いお値段で手に入ります。
本みりん・本直しみりんの保存方法
みりんは、未開封・開封に関わらず、常温で保存します。
直射日光が当たらない、出来るだけ冷暗所で保存してください。
本みりんも本直しみりんもアルコールが多く含まれているので、普通に使用している分には、腐ったりする心配もありません。
逆に冷蔵庫などで保管すると、みりんの中に多く含まれている糖分が結晶化してしまいます。
私も知らずに冷蔵庫に保存していた時期がありましたが、その時はみりんの容器の口の部分に白い結晶がついていたり、みりん自体が白く濁ってきたりしました。
冬の室温が低いときにも、容器の口に白い結晶がみられることも。
ただ、白く濁ったり、白い沈殿物が見られても特に問題はなくそのまま利用しても大丈夫です。
冷蔵庫に入れていて、白く濁ってしまった場合は、常温で数日おいて下さい。
キレイな状態に戻りますよ^^
ちなみにですが、逆に温度が高いところにおいておくと、みりんの色が濃くなったり、茶色くなったりします。
これは、糖分とアミノ酸が反応して、色が濃くなっていくのですが、特に品質には問題はありません。
上のラベルにも書かれていますね^^
みりん風調味料
みりん風調味料というのも売られていますよね。
スーパーに行くと、毎回、すごく安くて目を引かれてしまいます。
このみりん風調味料は、アルコール濃度が1%未満と低いものです。
加熱しないドレッシングを作る時や、和え物などに加えたりするのにピッタリな調味料です。
糖度も高いので、照りを出したい時にもおすすめですよ。
みりん風調味料の保存方法
みりん風調味料もみりんと同じ常温の状態で売られていますよね。
開封前であれば、常温で保管でOKです。
ただし、変質をさけるため、必ず直射日光の当たらない冷暗所に保管しておきましょう。
開栓後はアルコールが含まれていない分、保存がきかないので、冷蔵庫に保存が必須です。
大体、使用上の注意として、ラベルの所にも「必ず蓋を閉め、立てて冷蔵庫に保管して下さい」というような事が書かれているので、確認してみて下さいね。
みりんの賞味期限
本みりん・本直しみりんの賞味期限
アルコールが含まれる本みりんや本直しみりんの消費期限は、製品によって違いはありますが、未開封の場合での賞味期限が1年半。
本みりんで長いものだと、賞味期限が2年くらいのものもあります。
アルコールが入っていても、開封してしまえば酸化はしてくるので、開封後は1ヶ月~3ヶ月で使いきりが必要になります。
みりん風調味料の賞味期限
みりん風調味料ですが、こちらはアルコールが含まれないため少し短くなります。
未開封の賞味期限が約1年。
開封後は2ヶ月~3ヶ月で使いきります。
みりん風調味料はアルコールがほぼ含まれないため、冷蔵でしっかり保存した上での賞味期限になります。
賞味期限は多少過ぎても、健康面に心配はないとされていますが、開封後は適切な保存方法で保管をし、なるべく早くに使いきるようにしましょう。
みりんの劣化の見分け方
ちゃんと保存していたつもりでも、みりんも腐ってしまうことがあります。
ただ、みりんが腐るってどんな状態なのかよく知らないですよね。
知っておくと、すぐに「コレダメなやつ!」と気づく事が出来るので、ぜひ覚えておきましょう。
1.変な臭いがする
まずは臭いを確かめて下さい。
酸っぱかったり、腐ったような臭いがするときは悪くなってる可能性が高いです。
2.味がすっぱい
みりんが腐ると酸っぱくなります。
味を確かめてみて、酸味が強くなっていたり、変な味がしたり、いつもと違えば使わないでください。
腐ってしまったみりんは、新聞紙などに吸わせ、なるべく可燃物で捨てましょう。
まとめ
今回は、みりんの種類別に保存方法をご紹介しました。
本みりんとみりん風調味料では、保存方法が常温と冷蔵庫と全く違うので覚えておきましょう。
いつも自分がどの種類のみりんを使っているのかわからない場合は、これを機会に確認して、正しい保管方法で保管しておいてくださいね。
美味しい料理を作るには、おいしい調味料がかかせません。
劣化させないためにもしっかりと保存方法を守って、よい状態の調味料が使えるようにしておきましょう。
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